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親父の一番長い日

こんにちは。

姉が結婚したのはワタクシよりも何年も前のことです。


あれは確か八月のお盆の頃、今日のような暑い日だったと思います。

義兄が初めて我が家にやってきました。

結婚のあいさつの為です。





P8220092事前に当人達から「結婚の了解を得るために来る」という説明はなかったのですが、

まあ、そういうことなんだろうなと家族も思って待ち構えているわけです。

家の近くのちょっとお高いステーキハウスなんか予約しちゃったりして、そこで昼食。

我が家としては最上級のおもてなしです。





ワタクシ達家族が義兄と会うのはこの時が初めてでした。

一応、表面上は和気藹々と話をしたりしてはいるのですがそれはあくまで序章。

妹と言う無責任な立場にありながらも、義兄はいつ本題を切り出すのかと固唾を呑んで見守っておりました。





もちろん、「お嬢さんを僕にください!」なんていうのは義兄にとっても初めてのことだと思いますが、

言われる側のうちの親にとっても初めてのこと。

少し会話が途切れると何ともいえない緊張感が漂います。





そんな状況が何度かあって、

「さあ、そろそろ本題に入らなきゃ、今日来た意味がないんじゃないの?ん?」

そんなことをワタクシも考えだした頃でした。


意外にも、父が切り出しました。


「今日ここにこられた用件は承知していますので・・・」

「あっ・・・、はいっ、はい」

顔を真っ赤にして、何度か頭を下げる義兄。

「はい、結構ですよ」

さらっと言ってのけた・・・風な父の演技?





「かわいそう・・・」

横で見ていたワタクシは思いました。






今日初めて会った見ず知らずのこの若者に、

二十数年手塩にかけて育てた娘を、

こんなに簡単にやってしまっていいのか!!!???






物分りのいい振りしてないで

「一発殴らせろっ!」くらい言ってもいいんじゃないの!?





まあ、きちんとした若者だったので特に反対する理由もなく

当人達がいいと言えば親としては了承するしかないとは思うのですが・・・





親って切ない生き物ですね。





姉達が結婚した後、何かの時に

「だからあんなに遠くにやるのは嫌だったんだ」と、

ぽつりと父が呟いたことがありました。





後になって思えば、

あそこはそんなに遠くはないよ。





ワタクシの方がもっと遠くに来ちゃったから。





どうも、すみません。

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